2010年11月27日土曜日

合否発表

こんばんは.

今朝支度を済ませ、学校に行く頃には今日合否の書類の郵送が行われることを意識して、実はそれよりも早く、布団の中でぼんやり思い浮かべていました.

そして今日は数学の授業で尊敬している物理科志望の友人が出席しておらず、それだけで半分以上がっかりしました.

授業中、先生は自分の進路について心配したり案じているのではなく、ただの好奇心で追求や数学科について毎回似たような話をするので、他の生徒の時間を使うことに罪悪感を感じ、しかし先生の僅かな好意を無視するわけにもいかず、冗談を交えながら話し、それは大抵自分が馬鹿な発言をして笑わせるのですが、最初は自分と友人と先生くらいしか笑わなかったのが徐々にクラス全員で笑うようになり、自分もみんなで共有すれば罪悪感を感じずに済むと思っていたけれど最近はそれが嫌になり、先生も自分が本気で発言していると思っているようで、この道化のまま卒業するかと思うと、純粋な数学に対する喜びを抱いて黒板を見るのではなく、感情をどこかにおいてきてしまったような、哀れな老人のようで正確には老い方をしたような人となり、それは老人という形にもならない、中途半端で枯れ切った潤いを失った行き場の無いさかなのようでした.

緊張と落胆、希望を見出したり、道化を行き来しているうちに、自覚はなかったけれどきっと混乱していて、だれかそんな冗談は止して虚勢を張らなくていいと言ってくれないだろうかと願いつつ、帰りのエレベーターで先生とお別れしてまっすぐ帰る気にもなれなかったので、気分の落ち着く物理室に向かいました.

節約のためまっすぐ帰ることと、元家庭教師の先生の家に遊びに行くことで散々迷って出した答えは家に帰るだったのに、スパゲッティをご馳走すると強引で、また最初に自分が言い出したことでもあるので結論を覆し、先生の家に向かいました.

途中、電車の乗換えで新橋を通るのですが、初めて来たときはサラリーマンだらけでビルも何もかも大きく、ここがいつもニュースに出る酔っ払いのいる場所かと思うと興奮して散策したい気分に駆られましたが、幼稚な感情に浸ってる場合じゃないと、今回の新橋はあまり面白くありませんでした.

そして今日は酸味の効いたトマトが食べたかったのでミートソーススパゲッティを提案すると、牛の薄切り肉を使うというので、ひき肉が良いと言い合いになりながら普段どおり先生の意見が通って買い物は終えました.

相撲が終わってからではないと料理は作ってくれないので、一緒に前菜のお刺身を食べながら、把瑠都 対 琴欧州や白鵬 対 魁皇を見ました.

お相撲さんのぶつかり合いや組み合う姿は格好良く、奇麗だと思い、最近見るようになりましたが、組み手や決まり手や誰が誰だかわからないのでそれが判る先生を羨ましく思いました.

出来上がったスパゲッティは予想を裏切ってとても美味しく、トッピングにチーズとパセリがあったけれどなにも入れない状態で一杯食べ、お代わりもしました.
その後はのんびりソフトボールと陸上のアジア大会を見て、1600mの男子リレーで前を走る走者を抜かそうとする日本代表に歓声を上げたり、ぼーっとテレビを観賞していました.

時間も遅くなり、帰る頃には外は小雨が降ったあとのようでとても気温が低く、頬で感じる冷たい空気の心地よさに浸りながら、駅まで送ってもらい切符を買うと、切符番号占いの両端の数が揃うと好きな人と両思いとなり、真ん中の数がどれだけ両思いかパーセントで出るというもののために番号を確認すると「4114」とあって両思いだと喜ぶと、それを合否に例えてこれで合格間違いなしだねと先生が言うので、正直に不合格な気がすると答えると、落ちた時のことを考えて適当なことを言うと本当にそのとおりになっちゃうよと繰り返し強く言うので、科学的な裏づけがないことは目の前で種も仕掛けもない状態で人が中に浮いたとしても信じないといっていた人が、なんてことを言うのだろうと可笑しかったけれど、きっと好意なんだろうと思い、黙ったままお別れしました.

車内でさっきの言葉通り気持ちを合格に向けていると、その切符の番号の4は両端あることは単に両思いなだけでなく、4で合わさっているので、しあわせだ!と発見し、根拠のない期待で胸を一杯にしました.

最寄り駅に着き、軽い操状態で家に向かうと携帯が鳴り、また父親が帰りが遅いことを怒っているのかとうんざりすると受話器から声が遠くに聞こえ、何を言っているのかわからないまま、弟に代わると言われ、珍しいなと思っていると、「おねえさん、合格発表の書類届いたよ。失格だってー!」と喜んで話すので、見たの?と聞くと見たみたと答え、しかしそれなら不合格というだろうと思い、彼の適当な言葉にばれていると言うと、少しつまらなそうな声を出し、まだ開けてない、開けて良いか聞くのでそれを制止し、全速力で家に帰りました.

中々隠して弟が渡してくれなかった書類には「合格通知書在中」と書かれており、開けて合格通知書を見てやっと本当に実感しながら、いつもお世話になっている人に報告をしました.

実力の伴わない合格に父親は何も示しませんでしたが、それでも自分のこれだけは人生においてきちんと勉強しておきたいと思う唯一の数学を学べるチャンスを得たことは何にも代え難く、とても嬉しかったです.


よっしゃああー!!!!!
もっともっと頑張るぞーー!!!!★!




今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました.