2011年2月2日水曜日

変化

昨日は久しぶりに学校の給食をクラスの友達とともに食べた.

それまでに仲の良い友達3人と恋の話で盛り上がり、ある女の子はクラスに多少曖昧な関係ではあるけれど、付き合っている男性がおり、その相手の彼は整った顔の持ち主で、給食のおかわりなどして献立を組む栄養士(おばちゃん)や女性の教頭からも好かれていた.

その程度だったらよかったけれど、そんな彼にその給食のおばちゃんが貢ぐようになったとの話で、具体的には彼は働いているので、ネクタイ、ハンカチ、時計など、彼女はその行為自体かなり憎悪していて、しかも彼がそれを身につけていることが気に入らず、ものすごい勢いで罵倒する.共感が得られないと場が収まらなさそうだったので、反論することなく、同じようなことを口にしながら彼女の自分にはない感性のようなものを見て喜んでいた.もうひとりは、その話を何度も聞いていたようで顔に少し疲労が伺え、そちらのほうが心配だったが、怒りの収まらない彼女は真新しいキャスター付きの椅子で遊び始めた.実際には図書室にはいけないがそこへ行くための橋の上で話しをしていて、その細い通路に椅子を勢い良く押し、どこまで行くかをやっていた.ふたりとも一瞬言葉に詰まり、それから一斉に笑っては彼女を眺め、いったい何が楽しいのかとかいつまでやるんだろうとか、考えては笑い、傷つかないようになにしてんのと笑って声をかけるものの、一向に止めない.彼女のそういうところに魅力を感じる.単純で可愛らしいところ.そしていろんな形になって押したり、乗ったり、椅子の下に寝っ転がって落ち着くまでに多分たっぷり10分以上はあった.やりきった彼女を見て笑っては話し、3人とも無意味な橋の上でごろごろと横たわった.

そしてひとりは遅刻して授業へ行き、そのまま残った自分と椅子で遊んでいた彼女はそこで彼女の以前付き合っていた男性のブログの話をした.話しによるとその男性は支離滅裂で気持ちの悪い男で、ある女性と別れたことと先日まで結婚をささやく永遠とか、詩のような形で愛を語っていたのに、今は別れた彼女の悪口を書き込んでいるという話しを聞いた.どうしてまだその人のブログを見ているのかについては聞かない.それからもう別の人にブログでアプローチしているその男性について、あいつはやれれば誰でも良いんだと冷たい、恨みの隠った声で言った.1・2年生の時はこんなことをいう彼女ではなく、その時の彼女と今の彼女の差にどう接していいものか行き詰まり、もう給食食べれるみたいだよと話を切り上げた.

給食室では先生を手で手招きして呼び寄せるようなとても気の強い女の子と、ふわりとした物腰のやわらかいけれど、毒舌な芸能人が好きな女の子、遅刻して授業に行った子も合流して一緒に食べた.

3年目から早い時間帯の授業を取っていて、最近はほとんど給食を食べない自分にとってこの場をいつも1・2年の時と比べてしまう.あの頃に比べ、皆顔つきがすこし暗い.引き締まったというかそれは大人になって成長した証なのかなと考えるものの、何度考えてもわからないまま、そういうものなんだとその場にいるみんなと同じようにそれを受け入れる.

変化、諸行無常の理.なんでもいいけれど、朗らかさを失うのは少し寂しい.


2 件のコメント:

  1. 何だか随分エキセントリックな感じですな.

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  2. コメントありがとうございます.

    少し不思議な高校生活の一瞬を書きたかったのですが、それがエキセントリックな感じになったのでしょうか.よくわかりません.

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